APPLICATION アプリ

スチルギャラリー


「し、東雲くん……!?」
「このままじっとしてて。こうしてれば、誰からも見えないから」

私は言われるままに、東雲くんの腕の中で身体を縮める。

「おい、見ろよ。付き合いたい男子ナンバー1はやることが違うな」
「こんな所でいちゃいちゃすんじゃねーっての」

見知らぬ男子たちは、不満げにぶつぶつと呟きながら遠ざかっていった。

「ご、ごめん、東雲くん。私はもう大丈夫だから」
「駄目だよ。また誰かくるかもしれないだろ?」


「……またか」
「え……?」

葵ちゃんのため息よりもっと憂鬱そうな声が聞こえて、私は思わず振り向く。

「…………」
(あ、四条くんだ。手に持ってるのは……もしかして、ラブレター? 下駄箱に入ってたのかな。
クラスの子たちが、四条くんはすごくモテるって言ってたけど、やっぱり本当だったんだ)


「やっぱおばさんが作る唐揚げはうめぇわ。その辺のヤツとは格が違う」
「あらあら、嬉しいことを言ってくれるじゃない」
「いやマジだって。久々に食ったけど、塩気が絶妙だから白いご飯がどんどん減って……」

「ちょ、ちょっと陽!?」
「ん? なんだ、やっと帰ってきたのか」
「ねぇ、そこで何やってるの?ていうかなんでいるの!?」
「何って、見ての通りメシ食ってんだよ。あ、言っとくけどお前の分はもうねぇから」
「え、ええ-!?」


「いたいた。はい、お弁当!」

湊は私の姿を見つけると、満面の笑みでお弁当箱を差し出す。

「あ、ありがとう、湊……」

私はぎこちない笑みを浮かべて、それを受け取ろうと手を伸ばした。

「ちょっと待ってよ。こんな所までわざわざ届けてあげたんだよ?タダで渡すと思う?」
「え? どういう意味?」
「お礼の言葉だけじゃ足りないって言ってるんだよ」


「ちょっと見ない間に、随分大きくなったね」
「樹、お兄ちゃん……」

樹お兄ちゃんは少し身を屈めて、私と視線を合わせてくれる。
その懐かしい微笑みに、つい目頭が熱くなって──。


「あ、あの……すみません!決してわざとでは……」
「わざとじゃない? そのわりには随分長い間居座っていたじゃないか」
「え? 最初から気付いてたんですか?」
「裏口のドアが開く音がしたからな。まさかこんなガキが迷い込んできたとは思わなかったが……」

(か、顔、近いっ……)

間近で見詰められて、私は押さえつけられている腕を解こうともがく。

NEWS & TOPICS
無料でエンディングまで一気に読める
本格乙女ゲームアプリ!

アプリ名:Cafe Cuillere ~カフェ キュイエール~
価格:基本無料(アプリ内課金あり)
対象OS:iOS 7.0以上/Android 4.0以上